• 2022年3月8日
  • 2022年9月26日
  • 1件

第4話 手放すことの難しさ(山地芽衣)

渡蘭から4年、ようやく学びと暮らしの場が整う  2017年7月、渡蘭から1年が経とうとしている頃、私は在籍していたアッセンの教員養成学校を退学することにしていた。オランダ語がある程度できないことには、実習先で授業をすることも、教員養成学校の履修単位取得に必要なすべての試験に合格することも、ましてや、授業の説明や学生との議論を理解することすらできず、とにもかくにも進みようがないと痛感していたからだ。 […]

  • 2022年2月19日
  • 0件

第8話 大好きな作家の時間(リレーエッセイ)

 私は今4年生の担任をしている。私が働く学校はちょっと変わった学校で、イベントも多く、時間に対してカリキュラムの内容も濃い。本当に濃い。だから、私はいつもちょっと焦りながら授業をしている。 そんな忙しい日々の中で、私の好きな時間は「作家の時間」だ。 「作家の時間」とは、アメリカで行われているライティングワークショップを日本に合うようにアレンジしたものだ。子どもたちは、ミニレッスンの中で文章を書くた […]

  • 2022年2月19日
  • 2022年2月21日
  • 0件

第7話 イエナプラン校の自由作文(リレーエッセイ)

 ペーター・ペーターセン、イエナプラン教育の創始者。彼のことは、このサイトをご覧の皆さんならば、さすがに名前をご存知かと思います。では、セレスタン・フレネは? 彼は自身の名前の冠されたフレネ教育の創始者です。フレネは、学校をラディカルに問い直し、自由テクスト(自由作文)をはじめとした数々のフレネ技術を用いて、子ども中心の民主的な共同体としての学校を生み出そうとしました。彼は自身と仲間たちが目指した […]

  • 2022年1月21日
  • 2022年1月21日
  • 0件

第7話 輪番ストーリー(ヒュバート・ウィンタース)

 イエナプランスクールでは毎日何回かサークルになって話し合う。ただお互いに漫然とおしゃべりをするためではなく、いつも何かの目的を持ってそこに集まる。 日によってとても和気あいあいとした雰囲気となり、みんなが一丸となって、それぞれの持ち味が十分に見え、気分が一致して、いたずら仲間の一団のように見えることすらある! こういう日は子どもたちの独創性が存分に発揮される日でもある。よし、ファミリーグループの […]

  • 2022年1月15日
  • 2022年11月22日
  • 0件

第7話 責任は誰に(リーン・ファンデンヒューヴェル)

前回の記事で、私は、シチズンシップについて、また、子どもたちが民主的態度を養うことの大切さについて書いた。こうしたことは、子どもたちがまだ小さいうちからすでに始められるし、また、早く始めるに越したことはない。学校は、それを行う上で最適な場であるとも言える。学校は、子どもたちが、どうすれば責任ある仲間市民として行動できるようになるかを学ぶための場所、いわば、実験場のようなものでなければならない。そし […]

  • 2021年12月1日
  • 0件

第6話 凄いグループリーダーと凄い子どもたち(リレーエッセイ)

 もう4年も前のことだが、あの日のことは、本当に鮮明に覚えている。  その時、私は2回目のホームステイ中だった。Meppel(メッペル・オランダのドレンテ州南西部にある基礎自治体)という町のイエナプランスクールの校長先生の家にホームステイして、毎朝一緒に学校に通わせてもらっていた。 「今夜は、もう一つの学校で保護者とのミーティングがあるから一緒に来る?」と言われ、ついていった。(オランダの校長先生 […]

  • 2021年12月1日
  • 2021年12月1日
  • 0件

第5話 オランダに行ってみて(リレーエッセイ)

 僕は、「オランダには自分探しのゴールが、答えがある」と思い、日本を出国しました。ちなみに、出国前からホームシックでした。(笑)  オランダでは、色々な経験をしました。  サークルになっての対話、ワールドオリエンテーション、シェアハウス、ホームステイ、カードゲーム、現地の学校見学、川に落ちたことや、英語でのプレゼンテーション…。  毎日が刺激的で、とても贅沢な時間でした。   そんな素敵 […]

  • 2021年12月1日
  • 2022年11月22日
  • 0件

第3話 チャイムのない教室で(山地芽衣)

 2016年の9月、渡蘭して間もなく始まった教員養成学校の小学校実習。私の実習クラスはとあるイエナプランスクールの高学年グループで、日本でいう小学校4〜6年生の26人の異学年学級だった。ここに週2日、実習生として通っていたのだが、ここで初日から私が個人的に取り組んでいたことがある。それは子どもたちや先生を観察することだ。 小学校とはいえ、ここはオランダ。日本の小学校とは異なる部分が数多くある。まず […]

  • 2021年11月30日
  • 2021年12月1日
  • 0件

第8話 生きるとは、変化し続けること(リヒテルズ直子)

驚きのゲストスピーカー  多分今から15年ほど前のことだったと思います。  日本からの視察者数人と、イエナプランスクールを訪れていた時でした。午前10時ごろ、その学校に到着すると、まだ30代の若い女性の校長先生がとても明るい微笑みで私たちを職員の休養室に招き入れ、まずは学校の概要を説明してくれました。30分ほどの説明が終わり、さあ、これから校内を見学するという時になって、その校長先生が、相変わらず […]

>イエナプランを学ぶオンライン講座

イエナプランを学ぶオンライン講座