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イエナプランをつくる(リーン・ファンデンヒューヴェル)

  • 2023年3月7日
  • 2023年3月7日
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第10話 みんなで決めた約束はこうだったよね……(リーン・ファンデンヒューヴェル)

 教員として教室の子どもたちを相手に仕事をしていると、毎日、数知れない決断を迫られる。ありとあらゆることが起きているのを(ときには見て見ぬ振りをしながら横目で)認めながら、さて、これにどう応じるべきだろうか、と始終判断し続けなければならない。 ここでいう「応じる」とは、大抵は注意することだったり、アドバイスすることだったり、校則を思い出させて、それを守らなければどうなるかを説明することだったりとい […]

  • 2022年5月31日
  • 2022年5月31日
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第9話 イエナプランは子ども学に基づくコンセプト(リーン・ファンデンヒューヴェル)

 学校というものは、もともと、どうすれば良い教育を提供できるだろうかと常に考えているものだ。それは、今に始まったことではなく、昔からそうだった。しかし、それにもかかわらず、どうすれば良い教育を与えられるかという方法の議論で、関係者たちの意見は、さまざまに異なり、得てして対立さえしてしまう。  いわゆる「古典的な教育」では、従来から、そして今でも、相変わらず古い形式を使って教育を行っている。それは、 […]

  • 2022年4月2日
  • 2022年5月31日
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第8話 イエナプラン教育でのグループづくり(リーン・ファンデンヒューヴェル)

 イエナプラン教育の外から見て最も目立つ特徴は、まず何よりも、ファミリーグループという異年齢グループがあることだろう。 ペーター・ペーターセンが目指していたのは、人間の学校だった。子どもたちが共に生きることを学ぶ学校だ。そして、共に生きることを学ぶというのは、一緒に仕事をし、一緒に遊び、一緒に話し、一緒に行事を行うことを通して、ごく自然な形で実践できる。それは、年齢が異なる子どもたちのグループを作 […]

  • 2022年1月15日
  • 2022年11月22日
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第7話 責任は誰に(リーン・ファンデンヒューヴェル)

前回の記事で、私は、シチズンシップについて、また、子どもたちが民主的態度を養うことの大切さについて書いた。こうしたことは、子どもたちがまだ小さいうちからすでに始められるし、また、早く始めるに越したことはない。学校は、それを行う上で最適な場であるとも言える。学校は、子どもたちが、どうすれば責任ある仲間市民として行動できるようになるかを学ぶための場所、いわば、実験場のようなものでなければならない。そし […]

  • 2021年10月29日
  • 2022年11月22日
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第6話 サークル対話はどう進める? サークル対話は何のため?(リーン・ファンデンヒューヴェル)

 イエナプランスクールの学校生活は、まず、みんながしっかり顔を合わせてお互いに挨拶するところから始まります。ちゃんと意識してお互いに顔を合わせ、お互いに対して注意を向け合うことで、みんなでうまく1日のスタートを切れるようになるのです。 また、放課(授業が終わって帰宅する)の前にも、またサークル対話を開いて、みんながお互いの顔を見て、その日を振り返り、必要に応じて話し合えるようにしています。 このよ […]

  • 2021年8月30日
  • 2021年9月29日
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第5話 イエナプランスクールにとってはごく当たり前の基盤:シチズンシップ(リーン・ファンデンヒューヴェル)

 イエナプランのコンセプトは、ペーター·ペーターセンが、今から約1世紀前に、イエナ大学で開発した、授業方法と子ども学のモデルである。ペーターセンは、当時、「人間の学校」を実現しようとしていた。子どもたちが<共に生きる>ことを学ぶ学校のことだ。  彼は、子どもたちが、学校で共に生きるためのスキルを学ばなければならないと考えていた。そのため、イエナプランスクールでは、当然、この理念に従い、子どもたちが […]

  • 2021年6月8日
  • 2021年9月29日
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第4話 ワールドオリエンテーション イエナプランスクールは生きるために学ぶ学校(リーン・ファンデンヒューヴェル)

 学ばなければならないことは本当にたくさんある。もちろん、算数も国語も読めるようになることも重要だ。生物や、歴史や、技術などとも同じくらいに。  そして他の人と一緒にうまく生きていくことを学ぶのは、少なくとも、こうしたこととと同じくらい重要だ。他の人と共に生きていく上で必要なスキルは、他の子と一緒に、遊んだり、仕事をしたり、話したり、何かを祝ったりしながら学ぶものなんだ。また、そこでは、誰もが、自 […]

  • 2021年5月2日
  • 2021年8月23日
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第3話 ワールドオリエンテーション その2

子どもたちの問いを出発点に 答えを与えると思考は止まる  子どもというものは、生まれつき好奇心に満ちているものだ。子どもは、小さな探求者なのだ。このことは、多くの人が経験したことのあることだと思う。小さい子どもは、たくさんの問いを問いかけ続ける。問いかけ続けることで、子どもたちは世界を発見している。この世界では、本当にとてもたくさんのものが、まだ誰かに発見されなければならない状態でいる。子どもの育 […]

  • 2021年3月15日
  • 2021年8月23日
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第2話 ワールドオリエンテーション その1

 つい最近、かつて私の学校で担任をしていたことのある卒業生と出会った。「あ、ファンデンヒューヴェル先生でしょう。僕のこと覚えていますか」いや、覚えていない、、、。でも、その卒業生が自分のことを話している表情を見たり、言葉に耳を傾けているうちに、ずっと昔の情景が蘇ってきた。ロバートというその卒業生が、私のクラスで起きた出来事の思い出を話してくれると、さらにまたいろいろなことが頭に浮かび、その時のクラ […]

  • 2021年3月1日
  • 2021年8月23日
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第1話 イエナプランとの出会い

 オランダでは1985年まで4歳から6歳までの子どもたちの幼稚園があった。幼稚園は、もっと前には「保育学校」と呼ばれており、この名前からもわかるように、そういう小さい子どもたちのための「学校」(教育の場)があったというのが興味深い。当時は、4歳児5歳児には就学の義務はなかった。 そこで働いている保育士(当時幼稚園で働いているのは女性の保育士だけだった)たちは、皆、幼児教育養成校(Kleuter O […]

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