リヒテルズ直子
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リヒテルズ直子

九州大学大学院修士課程(比較教育学)及び博士課程(社会学)単位取得修了。アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国に歴住後、1996年よりオランダに在住。同国の社会事情や教育について研究をしてきた。特に、オランダのイエナプランを初めて伝えたイエナプラン教育の第一人者として、日本イエナプラン教育協会の設置と発展に貢献。現在同協会の「特別顧問」であり、オランダではイエナプラン教員の専門資格を持つと同時に、イエナプランの発展に貢献した人に贈られるエイル賞の受賞者でもある。2011年以来、オランダで毎年数回、本講座で使用するテキストの著者二人とともに、日本人向けの各種の研修を企画し、指導と助言にあたってきた。著書多数。子どもたちの「対話力、考える力」を引き出す『てつがくおしゃべりカード』『てつがく絵カード』(以上ほんの木)日本語版訳者。

  • 2021年8月23日
  • 2021年8月23日
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第7話「なぜ」を語り合う共同体

多忙な教員たち  教員の忙しさが問題になって久しくなります。「忙しい」とは、文字通り、「心が亡くなること」。「心が亡くなる」とは、自分がしていることの意味をじっくり考えるゆとりがなくなってしまっている状態のことを言っています。 実際、これまでに数回、自治体の校長研修や教員研修、また、大学での特別講義に出かけたことがありますが、講演中に少なくない数の先生が居眠りを始めるのは例外ではありません。一度、 […]

  • 2021年6月29日
  • 2021年8月23日
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第6話 見える他者・見えない他者

人間が生まれつき持っている共感力  オランダの学校で採用されているシチズンシップ教育の教材の中にこんな授業があります。  オランダ人が普段あまり出会うことのない異国の部族の人たちの顔写真を子どもたちに見せて「この写真の中にいるこの人は、今どんな気持ちなんだと思う?」と問いかけるのです。 子どもたちは、自分とは、髪の色も、目の色も、肌の色も、着ている衣服も違う写真の中の人の表情を見て、「嬉しそう」「 […]

  • 2021年5月13日
  • 2021年8月23日
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第5話 境界を超えて学ぶということ 〜伝統的な学校は本当に「効率的」?

 オランダでの1週間のイエナプラン研修を始めてまだ間もない頃、研修に参加していた理科系の学部の学生が、訪問していたイエナプランスクールで、ポツリと一言、「イエナプランって、子どもたちが一つの活動に取り組んでいる間に、同時に色々な能力が発達するようにしているんですね」と言いました。「ピンポーン」と、クイズ番組で正解が出た時に出るサインのように、いやいや、キンコンカンコーンともっと大喝采をしたくなるよ […]

  • 2021年4月17日
  • 2021年8月23日
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第4話 インクルーシブで民主的な学校を率いる 良いスクールリーダーとは?

ピラミッドの頂点ではなく、荒波で舵を握る船長  学校が快適で、風通しの良い、インクルーシブな場であるかどうかは、校長次第。学校を船にたとえるなら、船長である校長は、やはり、学校の質の大きな決め手です。昨年10月3日に行われたオンライントークショーで、ヒュバートとフレークが口を揃えて語っていたことでもあります。「良い学校の条件は何?」という質問に、二人は、「何よりも校長の質だ」「1に校長、2に校長、 […]

  • 2021年4月10日
  • 2021年8月23日
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第3話 子どもたちへの眼差し:近い目・遠い目

母熊に谷に突き落とされる子熊  子どもの頃、ディズニー社は、アニメーション映画のほかに自然界の動物の生態を描くキュメンタリー映画を配信していました。日本で、まだテレビ放映が始まって間もないその頃、隔週で、アニメーション映画と自然界のドキュメンタリー映画とが交互に放映されていたのを子ども心に記憶しています。私は、どちらかというと、本物の世界を描いたドキュメンタリー映画の方が好きで、アメリカのロッキー […]

  • 2021年3月15日
  • 2021年8月23日
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第2話 親から子へ、大人から子どもへ

 母親になったことのある人は、子どもが産まれたその瞬間、全てが、自分中心の生活から、子ども中心の生活に変わらざるを得ないことに気づいたことがきっとあると思います。何しろ、その瞬間から、誰かが手をかけて、ミルクを飲ませ、抱き上げ、オムツを変えてお尻を拭い、静かな場所に寝床を用意して、室温に合わせて暑すぎないように寒すぎないようにかけ物をしてあげ、とその子の面倒を何から何まで見てあげなければならなくな […]

  • 2021年2月28日
  • 2021年8月23日
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第1話 ホンモノは生きている

 待望の初孫が生まれて1年半。生まれた時から、日に日に成長していく姿を微笑ましく楽しんでいたのも束の間、この可愛い盛りの孫を連れて、娘夫婦がニュージーランドに移住すると言い出しました。なんてこと! 心の中でそう叫びつつも、子どもの選択に親が反対したところで、何かいい結果が出る試しはないのだからとも思うのです。  「そんなに遠くにいってくれるな」と叫びたくなる気持ちと、「まあ好きにしてごらん」という […]

>イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校

イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校

フレーク・フェルトハウズ、 ヒュバート・ウィンタース 著 リヒテルズ 直子 訳

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