リヒテルズ直子
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リヒテルズ直子

九州大学大学院修士課程(比較教育学)及び博士課程(社会学)単位取得修了。アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国に歴住後、1996年よりオランダに在住。同国の社会事情や教育について研究をしてきた。特に、オランダのイエナプランを初めて伝えたイエナプラン教育の第一人者として、日本イエナプラン教育協会の設置と発展に貢献。現在同協会の「特別顧問」であり、オランダではイエナプラン教員の専門資格を持つと同時に、イエナプランの発展に貢献した人に贈られるエイル賞の受賞者でもある。2011年以来、オランダで毎年数回、本講座で使用するテキストの著者二人とともに、日本人向けの各種の研修を企画し、指導と助言にあたってきた。著書多数。子どもたちの「対話力、考える力」を引き出す『てつがくおしゃべりカード』『てつがく絵カード』(以上ほんの木)日本語版訳者。

  • 2022年9月26日
  • 2022年9月26日
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第12話 対話:クリティカル・シンキング(批判的思考)を養う場(リヒテルズ直子)

クリティカル・シンキング(批判的思考)ってなんでしょう?  この言葉は、日本語で「批判的思考」とすると、どうやらすぐにネガティブな印象を受ける人が多いらしく、話題にするのが難しい言葉なのです。  確かに、日本で誰かと話している時、または、誰かが話をしているのを見る時に、お互いに相手の顔を見ながらうんうんと頷き合っている場合がほとんどですし、場合によっては「そうそう」と相槌を打っていることさえありま […]

  • 2022年8月23日
  • 2022年8月23日
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第11話 結果よりもプロセス(リヒテルズ直子)

どれだけ時間をかければいいんだい?  オランダでのイエナプラン研修では、オランダの講師らから色々な課題が出されます。  ある時「何か一つの教科の授業を、”6つのクオリティ”(経験の重視、発達の重視、協働の重視、世界に向けた、批判的思考、意味・意義のある学び)を意識しながら企画しなさい」という課題が出されました。多分、日本の学校の先生には、こうしたクオリティを意識しながら授業を組み立てるという経験は […]

  • 2022年7月4日
  • 2022年7月4日
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第10話 自由と責任、主体性って何?(リヒテルズ直子)

君はどうなんだい? 君は満足しているの?  最近、ヒュバートさんに聞いてハッとした話です。  ヒュバートさんは、日本を何度か訪れていますし、もう10年以上もの間、毎年日本からオランダを訪れる大学生、学校の先生、大学の研究者などを対象にイエナプランの研修を講師として受け入れてきた方です。そのヒュバートさんにこう言われて、私自身全く気づいていなかった観点を教えられた気がしました。 「日本の研修生たちは […]

  • 2021年11月30日
  • 2021年12月1日
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第8話 生きるとは、変化し続けること(リヒテルズ直子)

驚きのゲストスピーカー  多分今から15年ほど前のことだったと思います。  日本からの視察者数人と、イエナプランスクールを訪れていた時でした。午前10時ごろ、その学校に到着すると、まだ30代の若い女性の校長先生がとても明るい微笑みで私たちを職員の休養室に招き入れ、まずは学校の概要を説明してくれました。30分ほどの説明が終わり、さあ、これから校内を見学するという時になって、その校長先生が、相変わらず […]

  • 2021年8月23日
  • 2021年9月29日
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第7話「なぜ」を語り合う共同体(リヒテルズ 直子)

多忙な教員たち  教員の忙しさが問題になって久しくなります。「忙しい」とは、文字通り、「心が亡くなること」。「心が亡くなる」とは、自分がしていることの意味をじっくり考えるゆとりがなくなってしまっている状態のことを言っています。 実際、これまでに数回、自治体の校長研修や教員研修、また、大学での特別講義に出かけたことがありますが、講演中に少なくない数の先生が居眠りを始めるのは例外ではありません。一度、 […]

  • 2021年6月29日
  • 2021年9月29日
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第6話 見える他者・見えない他者(リヒテルズ 直子)

人間が生まれつき持っている共感力  オランダの学校で採用されているシチズンシップ教育の教材の中にこんな授業があります。  オランダ人が普段あまり出会うことのない異国の部族の人たちの顔写真を子どもたちに見せて「この写真の中にいるこの人は、今どんな気持ちなんだと思う?」と問いかけるのです。 子どもたちは、自分とは、髪の色も、目の色も、肌の色も、着ている衣服も違う写真の中の人の表情を見て、「嬉しそう」「 […]

  • 2021年5月13日
  • 2021年9月29日
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第5話 境界を超えて学ぶということ〜伝統的な学校は本当に「効率的」?(リヒテルズ 直子)

 オランダでの1週間のイエナプラン研修を始めてまだ間もない頃、研修に参加していた理科系の学部の学生が、訪問していたイエナプランスクールで、ポツリと一言、「イエナプランって、子どもたちが一つの活動に取り組んでいる間に、同時に色々な能力が発達するようにしているんですね」と言いました。「ピンポーン」と、クイズ番組で正解が出た時に出るサインのように、いやいや、キンコンカンコーンともっと大喝采をしたくなるよ […]

  • 2021年4月17日
  • 2021年8月23日
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第4話 インクルーシブで民主的な学校を率いる 良いスクールリーダーとは?

ピラミッドの頂点ではなく、荒波で舵を握る船長  学校が快適で、風通しの良い、インクルーシブな場であるかどうかは、校長次第。学校を船にたとえるなら、船長である校長は、やはり、学校の質の大きな決め手です。昨年10月3日に行われたオンライントークショーで、ヒュバートとフレークが口を揃えて語っていたことでもあります。「良い学校の条件は何?」という質問に、二人は、「何よりも校長の質だ」「1に校長、2に校長、 […]

  • 2021年4月10日
  • 2021年8月23日
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第3話 子どもたちへの眼差し:近い目・遠い目

母熊に谷に突き落とされる子熊  子どもの頃、ディズニー社は、アニメーション映画のほかに自然界の動物の生態を描くキュメンタリー映画を配信していました。日本で、まだテレビ放映が始まって間もないその頃、隔週で、アニメーション映画と自然界のドキュメンタリー映画とが交互に放映されていたのを子ども心に記憶しています。私は、どちらかというと、本物の世界を描いたドキュメンタリー映画の方が好きで、アメリカのロッキー […]

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