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不調が続くとき、何を見直せばよいですか?【やさしい福田-安保理論 第4回】

自分で治す健康問題

やさしい 福田-安保理論 第4回

不調が続くとき、何を見直せばよいですか?

監修 大内晃一

鼻や喉の違和感、めまい、腰痛、しびれなど、現れる症状はさまざまです。福田-安保理論では、その背景に血の巡りや回復力の低下が関わると捉えます。体を温め、軽く動き、よく眠ることで、回復しやすい条件をどう整えるかを考えます。

 

50代女性からの質問
50代になってから、鼻や喉の違和感、めまい、腰痛、しびれなど、さまざまな不調が続いています。検査や治療を受けてもすっきりせず、不安です。こうした症状には共通する背景があるのでしょうか。また、自分で回復のためにできることも教えてください。
安保先生の回答
 病気というのは、診断名をつけて検査をして、それで終わりではないんだね。鼻や喉の違和感、めまい、腰痛、しびれ、口内炎、ヘルペスと、現れる場所は違っても、背景をたどると、血の巡りが悪くなり、体の回復力が落ちていることが多いんだよ。
忙しさや夜更かし、ストレスが続くと、交感神経の緊張が強くなって、血管が収縮する。すると、粘膜に潤いを戻しにくくなったり、筋肉の疲れが抜けずにこわばったりする。逆に、楽をしすぎて体を動かさなくても、血が滞って循環が悪くなる。自分は無理をしすぎるほうなのか、動かなさすぎるほうなのか、その癖を知ることが大切なんだね。
まずは体を温めること。湯船に入ったり、湯たんぽを使ったりして、血の通り道を開ける。それから、軽い体操や散歩でいいから、毎日少しずつ体を動かす。頑張って汗をかく必要はないんだよ。筋肉に余力ができれば、同じストレスがかかっても乗り越えやすくなる。
そして、一番の薬は睡眠だね。急に一時間、二時間と増やすのが難しければ、まず三十分、仕事を早く切り上げて睡眠に回す。ストレスで甘いものが欲しくなることもあるけれど、それだけに頼らず、体を温める、動かす、眠るという別の回復の道もつくることだよ。
症状は、体が「今の生き方はきついよ」と知らせている場合がある。必要な医療を受けながら、体の声を聞き、生き方を少しずつ整えていく。それが、自分の力で回復しやすい条件をつくるということなんだよ。
大内晃一先生のコメント
 鼻や喉の違和感、めまい、腰痛、しびれなどは、同じ症状でも、その背景にあるものは一つとは限りません。まず、症状をただ抑える対象として見るのではなく、体からの知らせとして受け止めることが大切です。そして、どのようなときに症状が現れるのか、無理の重なりや生活の偏りがなかったかを振り返ります。
福田-安保理論では、過労や睡眠不足、ストレスによる交感神経の緊張が血管を収縮させ、血流と回復に影響すると捉えます。反対に、体を動かさなさすぎても血流が滞り、筋力が低下して、熱を生み出す力が弱くなります。
大切なのは、自分の体の声を聞き、無理をしすぎていないか、動かなさすぎていないかに気づくことです。湯船につかって体を温める、軽い体操や散歩をする、睡眠を三十分でも増やす。無理なく続けられる小さな工夫を重ね、体が本来持っている回復力を発揮しやすい環境を整えていきましょう。
「福田-安保理論」とは、交感神経と副交感神経の偏りが血流と白血球(免疫)のバランスに影響し、その結果として炎症・痛み・しびれ、アレルギーなどの症状が現れる、と捉える理論です。この理論では、病名の説明よりも「病気がどう成り立ち、どう回復へ向かうか」を重視します。冷え・過労・ストレスを減らし、温める/軽く動く/よく眠るなどで自律神経のアンバランスを調整し、回復しやすい条件を日常で整えていきます。
安保徹写真
安保徹(あぼ・とおる)
東北大医学部卒。新潟大学教授として自律神経と白血球(免疫)の関係を研究し、血流・体温・ストレスと免疫を生活環境から発信した免疫学者。2016年12月逝去。
大内晃一(おおうち・こういち)東京理科大卒。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。福田・安保理論を学び、新潟大学大学院修了・博士(医学)。東京医療福祉専門学校・鍼灸マッサージ教員養成科学科長。
大内晃一(おおうち・こういち)
東京理科大卒。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。福田ー安保理論を学び、新潟大学大学院修了・博士(医学)。東京医療福祉専門学校・鍼灸マッサージ教員養成科学科長。

(取材・文 高橋利直 協力 内野孝明)

 

自分で治す健康問題「やさしい福田-安保理論」シリーズ
▶ 第1回 「なぜ病気になるのか」から考える福田ー安保理論
▶ 第2回 「術後のしびれ」「舌の違和感」の悩みに答える
▶ 第3回 体は間違いを起こしますか?
▶ 第4回 不調が続くとき、何を見直せばよいですか?
高橋利直
ほんの木
代表取締役社長
高橋 利直

 

1959 年生まれ。大学では工学部電子工 学を専攻。1984 年大卒後IHI に入社。火 力発電所の制御設計に携わる。1986 年3 月にIHI を退社。4 月から頭とお金を提供 してくれた創業者柴田さん、体と汗を提 供した私、他1名でほんの木設立の準備が スタート。1986 年6 月に、株式会社ほん の木創業。2003 年より代表取締役。