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「術後のしびれ」「舌の違和感」の悩みに答える福田ー安保理論【やさしい福田-安保理論 第2回】

自分で治す健康問題

やさしい 福田-安保理論 第2回

「術後のしびれ」「舌の違和感」の悩みに答える

監修 大内晃一

それぞれ異なる別の悩みでも、福田-安保理論では〝血流の偏り〟が共通の鍵になります。

安保徹先生の回答に、大内晃一先生が臨床の視点で補足します。

 

60代男性からの質問

昨年、脊柱管狭窄症の手術をしました。その後、足のしびれが出てきて困っています。痛みとは違うので我慢はできるのですが、一生このしびれは続くのでしょうか

安保先生の回答

私たちの神経は脊椎骨の間をすり抜けて通っています。椎間板ヘルニアが起こったり、骨がずれたりして病気が進むと神経の通り道が狭くなって圧迫され、しびれが出てきます。狭窄下場所を広げる手術をしても、根本は血流障害なので、周りの骨や軟骨、椎間板を正常に保てなくなるんです。

原因はいろいろ。生活の中に「無理」や「楽」の偏りがある人が多い。全部医療で解決しようと思わないで、体操や入浴で血行を良くして、筋力をつけて修復していく工夫をしなきゃだめです。

70代男性からの質問

舌になんだか違和感があって、口の中がモサモサします。『特に異常はない。老化のせいででしょう』と言われました。この口の中の違和感はどういうことでしょうか。

安保先生の回答

お年寄り寄りに多いんですが、血流が悪いと粘膜を正常に保てなくなる。すると微生物を排除できなくなって、舌苔が厚くなったり、カンジダに感染したりすることもあるんですね。舌が厚ぼったくて苔が生えた感じになるのは血流障害です。70代に入っても、血行を良くする工夫が必要です。また、血圧を下げる薬を飲んでいると、同じような症状が出てくることがあります。あちこちが今ひとつ冴えない状態になりがちで、独特の”マイナスの人生”になってしまいます。最近は血圧に神経質になり過ぎたり、減塩が行き過ぎて、元気が出ない人が増えたという印象ですね。
大内晃一先生のコメント
安保先生が繰り返し語られたのは、病名の説明よりも〝治る条件〟を整えることです。自律神経と免疫のバランスが整うと血流が回復し、術後のしびれや舌の違和感も回復しやすくなります。私も鍼灸や運動指導と併せて、偏食を正す、冷えを減らす、睡眠を確保するなどの助言をしていますが、これらの方法は健康の土台づくりに大いに役立ちます。
「福田ー安保理論」とは、交感神経と副交感神経の偏りが血流と白血球(免疫)のバランスに影響し、その結果として炎症・痛み・しびれ、アレルギーなどの症状が現れる、と捉える理論です。この理論では、病名の説明よりも「病気がどう成り立ち、どう回復へ向かうか」を重視します。冷え・過労・ストレスを減らし、温める/軽く動く/よく眠るなどで自律神経のアンバランスを調整し、回復しやすい条件を日常で整えていきます。
安保徹写真
安保徹(あぼ・とおる)
東北大医学部卒。新潟大学教授として自律神経と白血球(免疫)の関係を研究し、血流・体温・ストレスと免疫を生活環境から発信した免疫学者。2016年12月逝去。
大内晃一(おおうち・こういち)東京理科大卒。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。福田・安保理論を学び、新潟大学大学院修了・博士(医学)。東京医療福祉専門学校・鍼灸マッサージ教員養成科学科長。
大内晃一(おおうち・こういち)
東京理科大卒。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。福田ー安保理論を学び、新潟大学大学院修了・博士(医学)。東京医療福祉専門学校・鍼灸マッサージ教員養成科学科長。

(取材・文 高橋利直 協力 内野孝明)

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