ほんの木と親交の深かった被爆アーティスト・月下美紀さんが、この8月にお亡くなりになりました。享年84歳。月下さんは4歳の時に広島の実家で被爆しました。その後被爆アーティストとして墨の抽象画や文字作品「平和へのひとりごと展」を国内外で数多く開催し、半世紀にわたり核廃絶や平和を訴えてきました。2020年に長女が住む北海道鹿追町に移住した後も町内のギャラリーを拠点に活動を続け、広島市などでも作品展を開いてきました。
今年6月に北海道帯広市民ギャラリーで「争わない自由なアート展」を開催するにあたり、月下さんから最後の個展になるかもしれないと連絡があり、高橋が帯広を訪れ、作品を鑑賞しながら、ゆっくりお話を伺ってきました。平和への想いがたくさん詰まった作品の数々。まだまだお元気で現役で描いていってほしいと願っていました。突然の訃報に驚きと悲しみでいっぱいです。月下さんの平和への想いが世界の想いへと繋がるように願っています。
月下さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

日本語訳で墨文字に仕上げた作品。
右下に法王のサインも。

(北海道帯広市民ギャラリー)
10年ぶりに対面した月下さんと。(写真右)