
戦争を体験した当時の子どもたち、その記憶を今の子どもたちに書き残してもらおう。でも、どうやって体験を集めたらよいかわからない。この本はそこからスタートしました。
まず朝日小学生新聞を訪ね相談したところ、その後、同紙に「当時、国民学校(現在の小学校)の生徒が体験した戦争の記録を募集する」という内容の記事が掲載されました。するとすぐに反響があり、全国各地から「子どもの時の戦争体験記」が寄せられてきました。
私たちは、一つひとつの作品の筆者と連絡を取り、内容を確認しながら編集作業を進めました。
本書『「戦争体験」の子から「いま」の子へ』には、200以上のすべての寄稿体験記が収録されています。
戦争を経験した世代の貴重な記録を、次世代へと伝える一助となれば幸いです。(はじめにより抜粋)