【P.2~】人はなぜ病気になるのか/『「自然治癒力を高める」新シリーズ「ナチュラル・オルタナティブ」ヘルスブック① 「なぜ病気になるのか?」を食べることから考える』

「自然治癒力を高める」シリーズ、新創刊にあたって

「ナチュラル&オルタナティブ」ヘルスブック 聞き慣れないタイトルの本をスタートいたします。少し大げさなようですが、地球生態系に従ってナチュラルに、代替療法を中心に据えてオルタナティブに…。そんな健康実現の本です。
第1号の本号は『「なぜ病気になるのか?」を食べることから考える』という特集にしました。病気のメカニズムと「食」が密接に関係しているからです。
しかし、人間の体がなぜ今、かくも不健康で、病気に蝕まれているのでしょうか?
その答えを、私たちは地球の病気の話から始めてみたいと思います。

人はなぜ病気になるのか

人の生命も地球の生命も全ては一つ

「私たち自身が病気を遠ざけ予防し、日々健康でいるためにはどうしたらよいか?」そのためには家族も、身の回りも地域も社会も健康で、自然治癒力に富み、ひいては地球全体の生態系が淀みなく循環していることが大事な条件です。
人の生命も、地球の永遠の生命も、全ては1つにつながっている。ワンネス。ホリスティック…。
人間が人間だけのことを考えて、不健康に悩み、病気の予防に気をもんでいても、他方、私たちを生かしてくれる地球が、大きな病に苦しんでいるという現状をないがしろにしていては、根本的解決にはならないと私たちは考えます。
この写真は、地球の肺、地球の酸素の3分の1を生産するアマゾンの熱帯森林です。そして、次のページの赤茶けた荒涼とした大地は、森が伐採され丸裸になった、同じアマゾンの写真です。
今、アマゾンの森は急速に伐採が進み、毎年、東京都約12個分の豊かな生命の営みをはぐくむ、熱帯林が消失しています。金、アルミニウム、鉄等の鉱山開発や肉牛の牧場化、日本も含め世界で消費が拡大する大豆の畑、エタノールのためのサトウキビ畑への乱開発などが、激しい勢いで森を食い尽くしています。

もう一つの「不都合な真実」は私たちの生活習慣

アメリカの元副大統領だったアル・ゴア氏の『不都合な真実』という映画と本が、今、世界中でヒットし、ベストセラーになっています。止まることを知らない人間の欲望、経済成長と競争、グローバル化、ITテクノロジーの進化やテレビ、コマーシャルによる消費の拡大。文明とは一体、何が最終目標なのでしょうか?
同じことが私たちの健康信仰や、病気への不安感にも言えると思います。毎号これでもかという、あの手この手の健康雑誌や健康本。テレビのやらせ番組や中身の捏造も多々あります。私たちはどの情報を信用し、何をしたらよいのか迷ってしまいます。これが今日の日本の健康ブームであり、地球環境の悪化に見て見ぬふりをする、もう1つの「不都合な真実」の姿です。
自分自身と家族の身の回りの健康だけにあまりにもこだわり過ぎて、地域や、社会のことまで思いが至らなくなり、その結果が、地球の自然生態系の循環に変調を来し、地球温暖化や異常気象などの様々な異変となって私たちの生活を脅かしています。
人類は一体どこに向かうのでしょうか? 私たちは未来の世代に地球という生命の星を、そして豊かな人間性と健康な心身を子どもたちに継承してゆけるでしょうか? 危機はそこまで迫っています。

健康にも、新しい価値観が問われる時代

地球のみならず社会も病み、また我が国では薬づけ医療の問題や、急速な高齢化もあり、年金、介護、医療制度の破綻もささやかれています。危機にある地球や混乱へと向かう社会や財政の悪化を好転、回復させる条件づくりは、一人一人の市民の気付きと、欲望との闘いにかかっています。
こと「健康」についても、オルタナティブ(代替的)な価値観による新しい予防医療・健康増進への視点が重要になってきました。
こうした現実を憂慮し、新しい健康への価値観を提唱する医師や専門家が、実は日本にもたくさんいます。私たちはそういった心ある医師と専門家を取材し、多くの確信を手に入れてきました。
エビデンス(目に見えるもの、証拠、根拠)の無い理論を受けつけない現代医学に対し、代替療法の多くが「人の心のあり方やプロセスと治癒結果」を重視し、ときには「病との共生」をも認め、「人がいかに、よく生きるか」ということへの深い洞察を示しています。
また現代医学では、原因不明の症状や疾患を「本態性」というひと言でくくり、例えば、本態性高血圧症とか本態性頭痛などと呼んで治らないものと定め、自らの治療の限界を認めています。
「病気にならない生き方」を実践するために、今日の医療常識の枠組みを越えて代替療法をも治療に取り入れている医師や専門家の方々は、3年間、7名の取材を通して以下のような見解を私たちに示してくれました。

なぜ人は病気になるのか?

私たちはこう集約してみました。まず、「人の生命維持への根本的なテーマの中心に、血液があるのではないか」と考えます。

  1. そして汚れた血液、循環力が弱い血液が病気に関係しているのではないか。またそれらは、
  2. あらゆるストレスが問題。
  3. 体の冷えによる血流の停滞。
  4. 食の質の改善不足と量の摂り過ぎ。
  5. 運動不足。
  6. 腸内環境の悪化、排泄。便秘。下痢。
  7. 休息、睡眠。呼吸、その質。
  8. 身の回りの家電やIT化と電磁波。
  9. 笑い不足。幸せ感不足。人間関係の衰退。
  10. 体の機能のアンバランス。

―――などが原因です。
こうしてみると文明病ともいえる、いわゆる生活習慣の悪化が、今さらながら病気の背景に横たわっていると考えられます。

また、毎号レギュラーとして「自然治癒力を高める」シリーズにご登場いただいた、次の4人の先生方のご意見も参考になります。

  • 安保徹先生:「手術や薬は対処療法にすぎない。病気から逃れるためには生き方の偏りから脱却すること」
  • 帯津良一先生:「これまでの医療と違う生老病死を貫いてとらえるホリスティック医学が医療の理想」
  • 石原結實先生:「科学的方法だけでは病気は治せないということを現代医学が証明している」
  • 上野圭一先生:「地球の生態系全体の健康や幸福を最優先に考えることが私たちの健康や幸福につながる」

他にも「車の運転はストレスを上げ、歩くと下がる。心には免疫力を高める効果がある。笑いや幸せを感じると免疫力が高まる」などヒントはたくさんあります。
私たちは、読みやすく、エッセンスのみにしぼった内容を中心に、多くの代替療法の立場から、毎号、多様なテーマとアプローチで健康と病気予防についての見解を示してゆければと「ナチュラル&オルタナティブ」ヘルスブックを年6回刊で展開致します。
皆様お一人お一人が、ご家族の皆様が、より健康になり、混迷する社会の自然治癒力を高め、少しでも健全にそれを修復し、地球の未来を犯すことのないよう、生態系の回復へとつなげて行きたいと思います。何卒お知り合いにお広めいただき、またご愛読下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

自然治癒力を高めることは、毎日の元気の源であり、病気を予防し癒すキーワード

「医学が進歩しているのに、病人が増えているのはなぜか?」「病気にならないで健康に生きる方法とは?」これらの問いに対して、現代医学の分野だけからのアプローチでは解決策は見つかりません。
現代医学の他にも漢方、アーユルベーダ、ホメオパシー、シュタイナー療法、中国・東洋医学など多くの代替医療があります。
これらの代替医療について「自然治癒力を高める」をキーワードに医師や専門家に取材をして、テーマごとにまとめた本が料刊の、「自然治癒力を高める」全12冊シリーズです。

健康の基本計画 6つのポイント

自然治癒力をどう高めるかがキーワード 病気を遠ざける生活を!

1 安心安全オーガニック 病気を予防する食べ物

食べ物は腸管を通して直接体内に吸収されるため、免疫力を高める重要な働きをします。血液をきれいにして、体を冷やさない食べものを摂ることは誰でも実践できる健康法です。

2 快腸、快便。体からの毒出しを高める「胃腸力」

体にたまった毒の75%は便から排出されると言われています。スッキリきれいな体を保つために、胃腸力を高め、胃腸の動きを活発にして快便のリズムを作りましょう。

3 睡眠、休息、呼吸法は「疲労回復力」を高めます

早寝早起きや十分な睡眠、ゆっくりとした深い呼吸など、生活習慣のリズムが整うと、自然治癒力も高まることが知られています。自然治癒力が高くなると人は気力に満ちてきます。

4 ストレス、うつを克服する「心の自然治癒力」

低体温やストレス、社会での人間関係が原因で体の不調を訴えている人が増えています。こういった方も、心の自然治癒力のスイッチがONになると不思議と元気が出てきます。

5 冷えを解消し、病気を治す「血液の力」

がんや高血圧、メタボリック・シンドロームなど、ほとんどの病気の原因は、血液の汚れからと言われています。血行を整え代謝をよくすると血液サラサラになり、血流の力が高まります。

6 心の若さと老化予防に「健康な脳力」を保つ

脳力には2種類あります。「歳をとると衰える脳力」と「歳をとっても伸びる脳力」です。この2つの脳力を理解して上手に使いこなすことが、老いても若々しく生きる秘訣です。


クレジット

写真提供/熱帯森林保護団体
編集/ほんの木編集部

(『「自然治癒力を高める」新シリーズ「ナチュラル・オルタナティブ」ヘルスブック① 「なぜ病気になるのか?」を食べることから考える』より抜粋)


 健康やり直し倶楽部 〜健康の新しい扉を開くPodcast〜

「健康やり直し倶楽部」は、健康と心身の調和をテーマに、高橋編集長と川村氏が雑誌「ナチュラル&オルタネイティブ・ヘルスブック」をもとにお届けするPodcast番組です。自然治癒力を引き出す食事やライフスタイル、心の健康、西洋医学と代替医療の融合まで、あらゆる角度から健康を見つめ直します。エピソードで紹介した特集記事をPDFで公開中!新しい知識と実践で、より豊かな生活を始めてみませんか?

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