引っ越し後、7 年目の夏

 ここ数年コロナで思うように活動できず、悶々としている気分を払拭しようと思い切って社内クリーンアップ作戦に挑みました。

 今の事務所に引っ越してきたのは2015年6月です。気がつけば引っ越しから7年が経っていました。
毎年決算時には、書籍の断裁や商品の整理も行なっていますが、7年も経つと不要品が溜まってしまいます。不要品といっても壊れたものではないので、もったいないという思いからなかなか廃棄ができません。別途、近隣に倉庫も借りていますが、そちらもいっぱいになってきました。
 荷物の量とは別に、7年もするとカーペットの汚れが気になってきます。普段は、家庭用掃除機を使って定期的に掃除をしていますが、家庭と違って事務所は土足なので汚れ具合が違います。そこで思い切って、業者クリーニングを依頼することにしました。
 そんなことを考えていると頭の中は、「断捨離」モードに突入。この夏、気分一新を図り社内クリーンアップ作戦に取り組むことにしました。
 思い切ってカーペットの張り替えも考えましたが、こちらはクリーニングのおよそ3倍のコストがかかるのと、一度、机や椅子や棚を室外に撤去しなければならないので、引っ越し並みの大がかりになるので断念。クリーニングに決めました。さっそく2社の見積もりを取ったところ、業務内容もコストもほぼ同じ。臨機応変に対応してくれそうな業者さんに決定しました。
 「社内クリーンアップをするのなら、効率よくいろいろ溜まった不要品を片付けてしまおう」。どんどん欲が出てきます。小さな会社ですが、床面積は50平方メートルあります。キャビネットや本棚、机などもそれなりにあります。というわけで、私の夏休みは会社の片付けで終わってしまいました。
 まだまだ使える机と椅子、古いパソコンだって壊れたわけじゃない、お中元、お歳暮のいただきものも…。廃棄は簡単にできるのですが、使えるものを廃棄するのはもったいない。できるだけ一つひとつ行き先を探しています。そんなわけで、8月中にすべての片づけが全部終わらずまだ継続中ですが、事務所内もだいぶスッキリしてきました。そして、それよりも大きな収穫がありました。それは、7年間の不要品とともに蓄積した私の思考のモヤモヤがスッキリしたことです。
 カーペットクリーニングはまだ終わっていませんが、気持ちよく秋を迎えることができそうです。


高橋利直

1959 年生まれ。大学では工学部電子工学を専攻。1984 年大卒後IHI に入社。火 力発電所の制御設計に携わる。1986 年3 月にIHI を退社。4 月から頭とお金を提供してくれた創業者柴田さん、体と汗を提 供した私、他1名でほんの木設立の準備が スタート。1986 年6 月に、株式会社ほん の木創業。2003 年より代表取締役。


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