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生きる希望が湧き出してくる本！

リビア沖から地中海を渡る「死のルート」上で、２０１６年から移民・難民救助船に８年間で11 回乗務。

アフリカや地中海を渡って来る人々の「生きる」エネルギーを目の当たりにし、船上で「生と死」に向き合い救助活動をする。
日本を飛び出し、見えてきた世界はこんなにも広い！（By筆者）

内容
●テレビ『情熱大陸 』で、 著者の活動が放映されました！！
都内の病院でごく普通の助産師、看護師として働いていた著者が、なぜ今地中海で遭難ボート救助船の助産師として働くことになったのか？　そこから見えてくる日本は「住みやすいけど、生きにくかった」。
移民・難民救助船でただ一人の日本人助産師として活動する40歳の著者、毬奈さんの等身大でリアルな手記。

救助された人の中には妊婦や生後数日の新生児もたくさんいて、時には大荒れの船内で出産することもある。また性暴力で妊娠させられたケースも多く、心に深く傷を負った女性たちのケアや母子の衛生状態の管理など助産師の役割は多岐にわたる。

自国は戦争で仕事も病院も学校もない、政府がまともに機能していない。人間らしい生活を目指し、危険を承知で身一つで今にも沈みそうなボートに乗り込む。そのボートですら密航業者に大金を払っている。一度に100人以上がのった船が海に沈むこともあり、年間2000人ほどが死亡したり行方不明になっている。

救助船は移民流入に反対する政治的背景により、年々逆境にさらされている。 救助船の出向を止められたり、罰金を要求されたり、様々な困難がある。しかし、「救助を求める人たちを無視しない」という思いで「地中海捜索救助船」活動に参加している。
目次
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【船上の助産師　目次】

序章　まさか船で働く日が来るなんて

１章　落ちこぼれ看護学生が救助船に乗るまで
地獄の看護学校生活
え、面接に受かってしまった！
救助船が出てきた背景

２章　てんやわんやの救助船
助産師としてＮＧＯで働く（再び船に乗るまで）
待ちに待った救助船にカムバック！
遭難ボートの捜索、救助
安全な港を探し求めて
移民政策の問題点
船の上で喧嘩が始まる
コロナ禍で救助船の仕事が決まる！
ドイツの船は私には合わない
躊躇した自分を恥じた
エナジーバンパイアたち
船が拘留された
チャンスの神様にうしろ髪はない
民族、混ぜるな危険
大変だった、新しい救助船ジオバレンツ号
Mom, I am safe（ママ、僕は生きてるよ）
逃走した！　最後まで波乱の下船作業
ハメられる救助船

３章　垣間見える人間模様
赤ちゃんが生まれる
組織ぐるみの人身売買
ジャーナリストめ！
多国籍の看護師と働くということ
広報にも戦術があるのか
性暴力の証明書
船酔いしないの？

コラム　改名のかかった船舶試験

４章　救助した女性に会いにパリへ
シングルマザ―のルーシー
難民申請がおりた！

５章　戦地に赴く（ウクライナ）
愛しの二の腕
戦争を肌で感じる
身近な戦争ビジネス
空襲警報はアプリ
観光としての人道支援はアカン！
明日、何があるかわからない

６章　アフリカのお産（カメルーン）
ハレルヤ！　聖歌のクオリティ
普通分娩か帝王切開か
銃声で目覚める朝

コラム　日本の変な産科界隈

７章　アフリカのお産（ベナン）
アヤ
おつりない問題から見える、ヨボ（白人）の足元
ベナンでの生活
容赦ないベナンの助産師
衝撃！　殴られる産婦

コラム　絶望的な日本の避妊、中絶、性教育

８章　自分自身の旗を立てよ
日本は住みやすいけど、生きにくい
日本の治安の良さは誇るべき
日本は鎖国だ
リアルは一つも伝わらない
今の私にできること
なぜ船に戻るのか

おわりに
主な活動記録

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著者について
小島 毬奈（まりな）
１９８４年東京都生まれ。
２００９年都内の病院の産婦人科に就職。２０１３年から、助産師として「移民・難民救助活動」を始める。
ISBN
978-4-7752-0149-7
出版年月日
2024年9月30日
判型・ページ数
四六判・ソフトカバー・192頁

レビュー

4.20
5
  • H・S
    埼玉県 60代 男性
    投稿日
    ラジオ番組で著者の話を聞いて購入しました。 書名には少し生理的な抵抗感があったが、内容は昨今叫ばれている移民（難民）問題に一石を投じた内容だと思います。
  • N・S
    千葉県 50代 男性
    投稿日
    世の中には知らないことがまだまだたくさんあると思った。 ヒトの営みや欲、損得などについて考えました。
  • S・M
    女性
    投稿日
    読みやすく、トピックも盛りだくさんで面白くて一気に読んでしまった。続編も読みたいです！ この本を読まなかったら知り得なかった地中海難民のことを知ることができた。
  • K.K
    熊本県 70歳以上 女性
    投稿日
    長年看護師として働いていましたので、書名に興味を持ちました。 この本を読んで、私たちが知っているのはほんの一部の情報だと思いました。
  • B.M
    東京都 60代 男性
    投稿日
    飾らずに事実をつづっていて好感の持てる内容でした。 抑えながらも感情が表われる部分もあり、共感を持てました。
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商品番号 20134

船上の助産師

小島 毬奈（まりな）著
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