一億総中流と呼ばれた時代から、一億総老後崩壊の時代へ。今、私たちにできることは?

日本人の9割に忍び寄る「老後崩壊」の足音。 今後、さらに高齢化が進むにつれて、「普通」の人でさえ老後生活が崩壊する危険性があると言われています。

「福祉クラブ生協」や「生活クラブ風の村」、またオランダの福祉政策についても取材しました。参加型福祉社会の可能性や「誰もがそうならないために何をするか」を考える一冊です。

内容
社会運動 No.420
日本人の9割に忍び寄る「老後崩壊」の足音。今後、さらに高齢化が進むにつれて、「普通」の人でさえ老後生活が崩壊する危険性があると言われています。

年収400万円でも将来、生活保護レベルになる!?
年収400万円のサラリーマンの年金支給額を現在の基準で試算すると月額15~16万円になります。今後支給基準が下がる見込みで首都圏の生活保護基準と同じレベルです。
貯金や資産、家族の助けなどの様々なセーフティネットがないまま、もしも病気になったりすれば、とたんに生活保護に頼らざるを得ない状況に陥ってしまいます。
若年層のワーキングプアが、1億総老後崩壊を招くといっても過言ではないでしょう。
20代、30代の若者の40%が非正規雇用ですから、今後はさらに大きな社会問題になるでしょう。

10月号の特集は、「高齢者福祉」。

介護を「する」側と「される」側に分けないで、市民がお互いにたすけあう仕組みをつくり続けてきた生活協同組合「福祉クラブ生協」や、社会福祉法人「生活クラブ風の村」を取材。
またオランダの福祉政策も特集。
「そうならないためにどのような社会をつくるべきか」を考える一冊です。
目次
特集① 戦後民主主義の終わり!?
●永久革命としての民主主義
●ヘイト・スピーチは「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」である
●国際社会に背を向ける日本政府

特集② 2025年、介護崩壊…
●あなたが「下流老人」になる日
●介護派遣事業の闇、竹中平蔵と㈱パソナ

特集③ 参加型福祉社会は可能か?
●「地域包括ケア」の時代における生協への期待
●次世代に引き継ぐたすけあい ワーカーズ・コレクティブがつくる「福祉クラブ生協」
●「安心安全システム」を推進する 社会福祉法人「生活クラブ風の村」
●人権尊重と自由選択を原理とする オランダの福祉政策
●オランダ、福祉クラブ、風の村 ― 参加型福祉の可能性を拓く

「未来への種まき」 幸せ社会のつくり方

特別寄稿 戦中・戦後における国際協同組合同盟「ICA」の平和運動とその課題
著者について
山口 二郎(法政大学教授)
前田 朗(東京造形大学教授)
藤田 孝典(NPO法人ほっとプラス 代表理事)
森 功(ノンフィクション作家)
中村 秀一(一般社団法人医療介護福祉政策研究フォーラム理事長)
「福祉クラブ生協」 [神奈川]
「生活クラブ風の村」[千葉]
リヒテルズ直子(教育・社会研究家)
白井 和宏(市民セクター政策機構専務理事)
草郷 孝好(関西大学教授)
石見 尚(日本ルネッサンス研究所代表)
ISBN
978-4-7752-0092-6
出版年月日
2015年10月15日
判型・ページ数
A5判・200ページ
商品番号 20200

【420号】あなたが「下流老人」になる日

社会運動 No.420
市民セクター政策機構
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